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入院された子供たち・保護者のみなさんへのお願い

子どもの安静・静養・養生を守るために

テレビの「約束」をお願いしています

  • テレビは朝食後・夕食前の30分間(1日60分)にしてください。
  • 食事のときにはテレビを消してください。
  • 穏やかな番組を選択してください。

ゲーム・DS・パソコン・DVD・ビデオ等の持ち込み「禁止」をお願いしています。

保護者の皆様へ

テレビ・ゲームの「約束」と「制限」のお願い

テレビを含めた「メディア」は、私たちの生活に必要な情報を得ることが出来る「良いところ」もあります。

しかし、私たち大人とは異なり、子どもには特別の影響がある事を知っておくことは大切です。

それは子どもの脳(こころ)は毎日発達しているからです。

ここでは、テレビやゲームの「病気の子ども」への影響を考えてみたいと思います。

病気に良い影響をあたえるものと悪いものがあります。病気が早く良くなるためには、確かに、良い病院に行って、良いお医者さんに出会い、注射をして良いお薬をもらえばよいわけですが、それだけでしょうか。

病気に関して、安静、病み上がり、静養、養生という言葉があります。しかし、残念ながら、この言葉が忘れられているのが現実のように思われます。薬を処方してもらう、注射や点滴をしてもらう「目に見える」医療に目を奪われていないでしょうか。

安静というのは、安らかに静かに時間を過ごすという意味ですが、身体だけでなく、脳(こころ)にも大切なことです。病気を癒すためには、心安らかに静かな気持ちでいる、静養する事が大切なことは、昔からよく知られてきた事です。病み上がりは、病気が治ったばかりの状態を意味しています。ここで前と同じむちゃな生活に戻ると、「もとのもくあみ」で、もう一度、病床に臥す事になります。病気のぶりかえしを避けるために、あるいは健康の回復を図るために、身も心も共に静かに養生する事がとても大切です。

しかし、現代の子どもの病室では、病気を持つ子どもの心身の安らかさを保つような環境が提供されているとは言えません。確かに、子どもに「あれはだめ、これもだめ」ばかりでは、子どもの成長にはよくありません。ではテレビやゲームを止めて、どうすればよいのでしょうか。保護者のみなさんや私たち大人の笑顔、やさしい声掛け、やわらかな手のぬくもりが大切です。

例えばです。「よかったさがし」は如何でしょうか。「キャベツを2つに切ったら、中に青虫さんがいたよ。キャベツのお家をもとに戻して、裏庭の木の葉のしたに置いてきたよ。今度の春には、青虫さん、蝶々さんになるのかな」というようなお話です。楽しいことを考える、笑うことが病気に良いということはみんなが知っています。

テレビやゲームのない病室で時間を過ごされた保護者の退院時の感想を紹介します。

  • お話をしたり遊んだり絵本を読んだり、1週間があっという間に過ぎました。
  • 目を合わせないと感じていましたが視線が合うようになりました。
  • 言葉が遅れていると思っていたけど、お話するようになりました。
  • 声掛けに振り返り応えてくれるようになりました。
  • 落着きがないと思っていましたが穏やかな子どもになりました。
  • 眼が輝いて笑顔が可愛い子どもになりました。

1週間の「ノー・テレビあるいはノー・ゲーム」を体験していただいた感想です。病む子どもだけでなく、健やかな子どもに必要なのは「静かな時間」ではないでしょうか。

人間の前頭葉(額の後ろにある脳)に笑いの司令塔があります。前頭葉はヘビやカエルにはありません。チンパンジーには少しあり、人間では5〜6倍に発達しました。チンパンジーは少し笑うかもしれませんが、ヘビやカエルは笑いません。人間になって笑顔が得られたのです。

笑顔は人間らしさのシンボルです。最新の脳科学は、子どもの前頭葉は一番身近な保護者「お母さん」のお顔を見たときに著しく活動することを明らかにしています。もちろん、科学的な証明がなくても分かり切った事実です。大好きな人に会えればものすごく楽しくなりますし、幸せな気持ちになります。これは前頭葉が真っ赤に活動しているとき、そんな気分になるのです。そばにいるだけではだめです。

子どもに必要なものは、ほんものの大人の、保護者の、お母さんのお顔です。お母さんのお顔を見て、子どもは人間としての感情や言葉を学び、病気と戦う力を得るのです。

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