わいらす 国立病院機構仙台医療センター ウイルスセンターホームページ

ウイルスセンタートップ >> みちのくウイルス塾トップ>>第16回みちのくウイルス塾

医療関係者の方々へ ウイルス分離・抗体検査依頼について ウイルス分離および抗原検出情報 地域レベルのパンデミック・プランニング 夏の学校 みちのくウイルス塾
    バリフード® バリフロー®  

目次

第16回 みちのくウイルス塾(2017年7月15日(土)〜16日(日)開催)

今年も、みちのく塾の季節がやって来ます。この塾も早いもので、今回で16回目の開催です。

講師は例年どおりそうそうたるメンバーが、わかりやすく古典的な話から最先端の話までカバーします。

みなさま、この夏の週末、ウイルス学の夏期講習はいかがでしょうか?

以下は講師紹介と今回の講義の予告です。

第16回みちのくウイルス塾講演予告…聴講のツボ

演題1.東京大学医科学研究所感染・免疫部門ウイルス感染分野教授 河岡 義裕 先生
「昔のこと、今のこと」

現在日本のウイルス学を牽引している先生で、今回当塾に初めて登壇いただけることになりました。先生には2つのことをリクエストしています。ひとつは、先生が今年度から、日本の名だたる研究者をとりまとめて始められた、「ネオ・ウイルス学」とはいかなる学問か、ウイルスを勉強する若者をどのようにインスパイアするものか、お聞かせいただきたいということ、もうひとつは、多方面に尋ねている中であった「先生は今世界的な学者ですが、若かったころはどんなことを考えながら仕事をなさっていたか、お聞きしてみたい」という希望です。先生のお話や著作はこれからもいろんな機会に見聞きできるでしょうが、そういった話はここでしか聞けないかもしれません。ぜひ、この機会を逃さないよう!

演題2.東京医科歯科大学消化器内科・肝臓病態制御学講座教授 朝比奈 靖浩 先生
「C型肝炎治療の進歩と今後の展望」

肝炎ウイルスについての講義は、これまでの塾の歴史では浜松医大の鈴木哲朗先生に5年前に一度お願いしたことがあったきりでした。一方で、ここ数年とくにC型肝炎の治療の進歩は著しく、実際に非常に効果の高い治療法が世に出てきていますが、そうしたことを背景に、C型肝炎のことを、基本から聞きたいという要望が多く寄せられておりました。そこで薬の原理などの基礎的な話とともに歴代の治療法も含めた実際の治療経験などの臨床にからんだ話を、わかりやすく話してくださる方を探していたところ、鈴木哲朗先生が適任者として挙げてくださったのが、朝比奈先生です。当院の消化器内科の先生たちも心待ちにしている講義です。

演題3.北里大学感染制御科学府ウイルス感染制御学I教授 片山 和彦 先生
「研究の進展で見えてきたノロウイルスの本当の姿」

一昨年以来二度目のご登壇です。国家公務員の身分から北里に移られて自由の身となり、いろんなことを制約なく話せるようになったとのことで、今度は好きなことを話していただこうとお招きしました。ノロウイルス研究の進歩はすばらしいものがあり、多くの人の関心を呼んでいます。世界的にはワクチン開発などもはじまっているという話も耳にします。昨年の日本ウイルス学会での、オルガノイドでノロウイルスが分離できるようになったという先生のお仕事の発表には、大勢の人たちが集まりました。ウイルスの性質も具体的に解析できるようになったという記念碑的なお仕事です。そもそもオルガノイドとは?も含め、こうした進歩についてわかりやすく解説していただけることになっています。

演題4.東京都医学総合研究所ウイルス感染プロジェクト主任研究員 小林 郷介 先生
「エンテロウイルス71型感染における受容体の役割―ウイルスを助ける受容体と 邪魔する受容体―」

エンテロウイルス71型は、日本では通常手足口病の原因ウイルスとして有名ですが、ときに重篤な中枢神経合併症を起こすことが、近年特に日本以外のアジア地域で問題になっています。しかし、その重症化の分子メカニズムは、未だ解明されていません。ウイルス側だけでなく、環境、宿主側の因子などが複雑に絡み合っているかもしれません。先生の研究室は、ウイルス受容体としてのヒトScavenger receptor B2 を発現する感染マウスモデルを用いて、病原性に関わる因子を追い求めていますが、演題名から察するに、毒力に影響を与える宿主側の因子に一歩迫りつつあるようです。この分野での若手のホ-プである先生のお話に、期待しましょう。

演題5.久光製薬株式会社筑波研究所研究員 三好 就英 先生
「節足動物が生み出す次世代の抗菌物質」

今年の春に東北大学大学院の修士課程を卒業したばかりの先生です。修士1年のときに日本細菌学会東北支部会学術総会で発表した研究が、石田名香雄記念「北斗医学賞」に選ばれており、先生の研究はウイルスではないものの、我々にフレッシュな視点を提供してくれます。近年、ダニ咬傷に伴うウイルス性脳炎がヒトにとっての脅威になっています。一方、見方を変えればダニ自身も共生する菌や動物から吸血する際の細菌等のとりこみの脅威に晒されています。そして、ダニ自身が抗菌物質を作って身を守っている例が知られています。先生の研究はその中のひとつから始まり、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対する抗菌活性物質を探し出した仕事です。先生の卒業後は出身教室の後輩に受け継がれて、いっそうの進展を見せており、もしかしたら後輩による追加発表もあるかもしれません。

演題6.東北大学大学院農学研究科植物病理学分野助教 宮下 脩平 先生
「ウイルス社会学―ウイルスの社会システムを撹乱せよ!」

医学系の人間は、植物ウイルスについてはいろいろ知りたいとは思いつつも、からっきし知識がありません。まったく講義を受けたことがありません。先生のお仕事も含め、植物ウイルスの基礎から応用まで幅広く、異分野の学生さんたちにもわかりやすく話していただければと思います。(西村の希望) 植物ウイルスの一般的な紹介に始まり、私自身の研究である、ウイルスの進化システムや社会性とそれを標的とする植物ウイルス防除法の確立を目標とする研究の話ができればと思っています。(宮下先生の返答) 宮下さんは、分野としては計算科学を用いた植物ウイルス学で、若手のホープです。「みちのくウイルス塾」講師として推薦致します。(昨年の講師の岡山大、鈴木先生)

(文責:仙台医療センター・ウイルスセンター 西村秀一)

ウイルスについて知りたい方はどなたでも参加できます。大学院生、大学生、医療関係者はもちろん、高校生、予備校生や一般の方のご来聴も歓迎です。
講師にはできるだけ分かりやすい話をお願いしてあります。
飛び入り参加も可能です。

宿泊場所が必要な場合は、仙台医療センター地域研修センター内の宿泊施設が利用可能です(無料、先着順)。ただし、相部屋となります。

お問い合わせや宿泊施設の利用希望は、下記までどうぞ。

連絡先:仙台医療センター・ウイルスセンター 西村秀一

Tel & Fax: 022 - 293 - 1173  E-mail: vrs.center@snh.go.jp

〒983-8520 宮城県仙台市宮城野区宮城野2丁目8-8
独立行政法人国立病院機構仙台医療センター内
直通電話:022-293-1173  ファックス:022-293-1173   電子メール:vrs.center@snh.go.jp