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形成外科

形成外科について

形成外科とは、身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、みなさまの生活の質 "Quality of Life" の向上に貢献する、外科系の専門領域です(日本形成外科学会HPより)。頭の先からつま先に至るまでの体表面とそれに近い組織をもとに近い状態(より正確によりきれいに)に修復する科です。熱傷や顔面外傷、手足の外傷や先天異常、口唇・顎裂・口蓋裂、腫瘍など守備範囲は多岐にわたります。

一般にどのような疾患を扱うかは、日本形成外科学会のHP上に詳細が記載されています。是非ご参照ください。

当科は日本形成外科学会認定施設の指定をうけ、学会専門医2名、学会員1名の合計3名が常勤で診療にあたっています。

仙台医療センターの特徴

当科は平成22年4月1日付で、東北大学形成外科手の外科・耳の外科班が独立して移管し、従来からの形成外科一般診療に加えてより専門的な診療を開始し、6月1日からは血管腫・血管奇形の専門診療も開始しております。

外来診療の混雑・集中を回避し、ひとりひとりの患者さんにゆとりをもった診療を行うため、当科では外来の完全予約制を取っております。

急を要する患者さんを除いては、診療情報提供所(紹介状)持参の患者さんであっても予約をとっての診療と致しております。可能な限り地域医療連携室を通して診療予約を取って頂きたく存じます。

尚、褥瘡(床ずれ)や足潰瘍などの慢性皮膚潰瘍は当科での診療は行っておりません。
よろしくご理解の程お願い申し上げます。

手の外科(手外科)

一般的な形成外科は手の外科分野では主に先天異常(母指多指症や合指症など)と外傷(切断指や神経・腱損傷など)を扱うことが多いのですが、当科はそれらだけではなく、より複雑で困難な手の手術を得意としております。複雑な骨折や骨欠損(手関節まで)、手指の皮膚軟部組織欠損(皮膚や組織がない)、手・前腕・肘関節までの多発外傷、麻痺した手の再建、リウマチ手の再建、絞扼性神経損傷(手根管症候群、ギヨン管症候群、肘部管症候群など)、腫瘍(良性悪性)などおよそ手に関する手術はほとんど可能です。宮城県のみならず東北地方各地より患者さんが来院され、安心して手術を受けられる医療機関であると自負しております。

特に多指症をはじめとする先天異常(生まれながらの変形など)や切断肢指(指先から肩に至るまで)に関しては東北でも最も手術件数の多い病院です。手術件数に関しては下記の表をご参照ください。

しびれや痛み、また他院にて手術を行った患者さんについても遠慮なくご相談ください。

耳(耳介)の外科

耳介の変形や外傷は耳鼻咽喉科ではなく形成外科が担当しています。耳介切断などの重症な怪我から耳介血腫(耳に血だまりができる)などの外傷、小耳症や副耳、埋没耳、折れ耳、耳瘻孔などの先天異常、耳介腫瘍などを得意としています。小耳症については東北大学よりの患者さんも含めて診療しており、平成27年度は小耳症関連の手術件数は28件にのぼりました。

また生後早期よりの耳介変形(埋没耳や折れ耳など)については早期矯正治療を行っており、できるかぎり手術などの負担を回避するようにつとめております。赤ちゃんの耳の形が気になる場合にはお気軽にご相談ください。

血管腫・血管奇形

血管腫(あかあざ)は今まで診療にあたる医師によって診断と治療がまちまちで統一感がありませんでした。しかし現在診断や治療が確立してきており、より専門性の高い分野となっています。当科においては 血管腫血管奇形研究会の正会員が診療にあたり、形成外科と放射線科によるより高度な治療が行われております。仙台形成外科クリニック泉中央院長の牛尾茂子先生が主体となって取り組んでおります。

その病態によって切除、硬化療法レーザー治療、塞栓療法IVRを適切に選択して時には組み合わせて治療しています。

硬化療法

血管奇形は見た目だけでなく、痛みや傷、出血を伴うこともあり、治療が難しい疾患です。昔は手術により切り取っていたこともありましたが、整容的にも機能的にもかなりの合併症をきたす恐れがありました。血管奇形(特に静脈奇形)に関する診断技術や治療効果の向上により、その治療は硬化療法(薬剤で固める治療法)が手術に代わってきております。従来では手術困難であった患者さんへも十分対応できるようになってきました。当科ではエタノール、ポリドカノール、オレイン酸エタノールアミンなどの硬化剤を症例に応じて適切に使用し、良好な治療効果をあげております。

レーザー治療

乳児血管腫は以前は「wait and see」といって経過観察を第一選択として、積極的な治療介入は行われておりませんでした。しかし成長とともに赤あざは消えてきても、その瘢痕(きずあと)が残って見た目に問題を残す症例も少なくありませんでした。このような血管腫や浅い静脈奇形に対してはレーザー治療を積極的に行うようになっております。当科では最新式のレーザー(Vbeam)を導入し、症例に応じて治療しております。費用や保険については医師にご相談ください。

Vbeam
Vbeam

レーザー施行前
レーザー施行前

レーザー施行後
レーザー施行後


形成外科手術件数(平成27年度)

区  分   件数
入  院  手  術 外  来  手  術
全身
麻酔
腰麻・
伝達麻酔
局所麻酔・
その他
全身
麻酔
腰麻・
伝達麻酔
局所麻酔・
その他
T. 外傷 75 87 10     19 191
熱傷・凍傷・
化学損傷・電撃傷で
全身管理を要する
非手術例
   
熱傷・凍傷・化学損傷・
電撃傷の手術例
2           2
顔面軟部組織損傷 2           2
顔面骨折 25         4 29
頭部・頸部・体幹の外傷 1           1
上肢の外傷 35 87 8     15 145
下肢の外傷 9   2       11
外傷後の組織欠損
(2次再建)
1           1
U. 先天異常 62         2 64
唇裂・口蓋裂             0
頭蓋・顎・顔面の
先天異常
28         1 29
頚部の先天異常             0
四肢の先天異常 33           33
体幹(その他)の
先天異常
1         1 2
V. 腫瘍 63   8   1 35 107
良性腫瘍
(レーザー治療を除く)
47   5   1 33 86
悪性腫瘍             0
腫瘍の続発症             0
腫瘍切除後の組織欠損
(一次再建)
8           8
腫瘍切除後の組織欠損
(二次再建)
8   3     2 13
W. 瘢痕・瘢痕拘縮・
ケロイド
20 4 7     10 41
X. 難治性潰瘍 6           6
褥瘡             0
その他の潰瘍 6           6
Y. 炎症・変性疾患 6 3 6     15 30
Z. 美容(手術)     1       1
[. その他             0
Extra. レーザー治療             0
良性腫瘍での
レーザー治療例
            0
美容処置での
レーザー治療例
            0
大分類計 232 94 32 0 1 81 440

医師紹介

職名 氏名 卒業年度 専門分野 専門医資格等
形成外科医長 鳥谷部 荘八 平成7年 形成外科一般、手の先天異常、耳介の先天異常(特に小耳症手術)、マイクロサージャリー 日本形成外科学会専門医、日本熱傷学会専門医、日本手外科学会専門医、JATECプロバイダー、米国熱傷学会ABLSプロバイダー
医師 天羽 健一 平成21年 形成外科一般 手外科外傷 マイクロサージャリー 日本形成外科学会専門医
医師 鈴木 準 平成24年 形成外科一般 救急医学  

外来受付時間

初めての方

8:00〜10:30(放射線科は10時まで)

2回目以降の方

8:00〜11:00

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