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対訳 地方の保健担当者のためのパンデミック・プランニング自己チェックの手引き

本対訳について

背景と内容の概説

本対訳は来るべきインフルエンザのパンデミック(世界的大流行)に対する地域の準備の大切さを説くわれわれ宮城パンデミック・インフルエンザ研究会の活動を象徴するものである。

われわれはこれまで米国の『パンデミックインフルエンザに対する地域のプランニング・ガイド Pandemic Influenza: A Planning Guide for State and Local Officials (Draft 2.1) 』(1999年)、ならびに Smallpox Response Plan and Guidelines Draft3.0 ( 天然痘対策計画・指針)(2002年) の中の Smallpox Vaccination Clinic Guide ( 天然痘ワクチン接種クリニックガイド) の完訳を成し遂げ、公衆衛生関係各方面にお配りしてきた(本対訳といっしょに本サイトに掲載)。

そしてこのたび、米国で2002年に発行された Influenza Preparedness Planning for State Health Officials (地方の保健担当者のためのパンデミック・プランニング自己チェックの手引き)の完全対訳の完成に至った。

 

本冊子は、2002年11月、「新たなインフルエンザの世界的大流行(パンデミック)」の発生に備えるべく米国の各州の公衆衛生担当者の NPO 組織 Association of State and Territorial Health Officials ( ASTHO )(本誌次ページ参照)発行の『 Influenza Preparedness Planning for State Health Officials: Nature's Terrorist Attack Pandemic 』と銘打ったパンデミック・インフルエンザに対する各州の準備指針の完全対訳である。

米国 CDC が各州の公衆衛生担当者に向けて1999年に出した 『 Pandemic Influenza: A Planning Guide for State and Local Officials パンデミック・インフルエンザ:地方レベルの対策のための指針 (Draft 2.1) 』を受けて、 ASTHO の側が出した各州自らの具体的準備の第一歩的意味合いを持つものである。前者が国の側からどちらかと言えば州に対しての「講義」である一方、後者はその教えを受けた側が、自らの現状を把握し理想とのギャップを認識し、そこを埋める自ら努力の必要性を喚起しようとしているようにも見える。

2003年春、重症急性呼吸器症候群 SARS の流行が世を揺るがし、またオランダの養鶏場を中心にH7N7亜型の鳥インフルエンザも出現し、人への感染も起きた。

それらの経験を新型インフルエンザ対策に役立たせたいと言っているうちに、昨年春、今度は場所をアジアに変え、H5N1亜型の鳥インフルエンザが、しかもこれまでにない規模で流行した。

事ここに至って意を決し、急いで本書の内容を多くの関係者に知っていただき、少しでも準備を始めてもらいたかったというのが本対訳書の発行のきっかけであった。

H5N1亜型の鳥インフルエンザは、その後も程度に波はあるものの流行し続け、ヒトでもこれまで 相当数の患者と犠牲者が出ており、警戒レベルとしては「限りなく切迫期に近い新型警戒期」と言って良いような状況が続いている。WHO を中心に世界的にパンデミック対策の必要性が叫ばれ、国レベルの対策が各国で打ち出されようとしている。だが、その一方で、流行の現場となる自治体・地域レベルでの対策は、なかなか進んでいない。

 地域が自らの対策を考えていくことを考えれば、私たちは、本対訳書および以前2回の訳書の存在意義は、今後とも色あせることはないと信じている。

冒頭に自分管轄がどれだけ準備ができているか自己採点するチェックリストがあり、また本文の中には随所に「かこみ」の表として、さまざまな具体的準備に関する質問事項が挿入されており、自分の所轄を自らの責任で守る意気込みがほとばしるものになっている。

地域のパンデミック・プランニングを実行しようと考えている向き、 とくに地方自治体の住民の健康に責任を負っている関係者 には、ぜひ手本として参考にしていただきたいガイドとなっている。

試しにそこにある質問に答えてみていただきたい。これらに答えようとすれば、ほとんど準備のできていない日本の現状を知る者にとって、まさにそのことをグサリと指摘された感じになること請け合いである。

 

本対訳の翻訳作業について

 翻訳作業は、われわれ宮城パンデミック・インフルエンザ研究会の英書を邦語訳するサブグループが、翻訳と一般への配布に関して ASTHO の許可(2004年4月8日私信)を受け、グループの3回目のプジェクトとして今年春に着手し、メンバーが手分けして対訳を行い、各パートが出そろった後監修者が通して監修したものである。監修者も含め、もとよりみな翻訳の素人集団であり、至らない点も多々あるかもしれないが、本冊子は訳者のみなが自分の少ない時間を割いてがんばった努力の結晶であり、不備があるとすればその責めは監修者にある。多くの関係者に活用していただければ私たちの大きな喜びであり、またご批判を含め、さまざまなご意見をいただければ幸いである。                 

宮城パンデミック・インフルエンザ研究会

(50音順)

なお、本対訳は、メディカルレビュー社のご厚意により同社発行の学術季刊誌『インフルエンザ』の第6巻2号から4回に分けて連載中です。

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